2015.08.17 Mon

ダイレクト出版

標準作業

To: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋


お盆期間中、ある本を読んで、

とても大きな発見をしました。


と言ってもだいたい大きな発見って、

「フツーの事」ができてない!って事に

気がつく、、、というケースが多いのですが、、、

今回もご多分に漏れず、そのケースかもしれません。


とは言え、そのフツーの事を

実行していく事は簡単な事ではありません。

が、実行した会社はとても強くなります。


今回、読んだのは

「トヨタの人材開発・上下巻」

という本です。


これは、トヨタはマネジメトが優れているが、

いかに人材を育てるのか?という仕組みというか

やり方を説いている本です。難しい本なので、

みんなは読む必要ほぼありません。

エッセンスは今から話しますので。


ウチでは会社全体の大きな課題として、

「研修プログラム」をどう作るか?

という問題があります。


これから新しい人がどんどん入ってきますが、

その人たちが、どれだけ早く成長して戦力になるか?

というのは長期的にとても重要な課題です。


で、その辺の課題をもんもんと考えていたのですが、

この本を読んで、非常に大きな気づきがありました。

というのもトヨタのような大企業でも、

同じ問題を抱えていて、それにいかに対応したか?

という事が書かれていたからです。


まぁ、前置きはこれくらいにして、

何が一番の発見だったかというと、、、


「標準作業」Standard Operation


というものです。標準作業とは、言葉のとおり、

仕事のやり方のスタンダードな方法

なワケですが、これの何が発見だったかというと、


「標準作業がないと教育はできない」


と言っているところです。

つまり、スタンダードな仕事の手順ややり方が

確立されていなければ、その仕事を教える事はできないと。


人によって、部署によって

やり方が違う、それぞれ独自のやり方がある、

なんて仕事は教えるのがめちゃめちゃ難しいと・・・


・・・


どっかで聞き覚えありますね。(^^ゞ

耳が痛い言葉であります・・・


そう。ウチの業務、、、ほとんど

標準作業が確立されていません。

標準作業がないので、教えるのもまちまち。

その都度によって言う事もちょっと変わる。

部門ごとによってちょっとずつルールが違うので、

統一して教えることが難しい、、、


などなど。仕事が標準化されていないので、

教えるのにも、マスターするのにも、とても時間が

かかっているのがウチの現状だな、、、と理解しました。


バックオフィスの仕事も、キャンペーンや

セールスライティングなどのマーケティング業務も、

どこにも標準作業がないので、みんながバラバラの

やり方で仕事をしています。その結果、人材育成に

時間がかかっているのが現状です。


なので、研修プログラムで必要なのは、まず、

標準作業を確立すること

だという事です。これは、今年の方針である

「シンプル化」にもつながる事です。


人間、複雑な仕事をやりたい生き物ですが、

それを抑えて、シンプルにして標準化、

そして横展開する。という事をやっていけば、

事業はよりスケーラブル、つまり拡張性が高く

収益性も上がるでしょう。


そのためには、諦めなければならない事も

いくつも出てくるとは思います。。。

が、その代わりに手に入るモノと比べれば、

大した話ではありません。


長期的に見て、

いかに人材が育つか。

いかに仕事の質が高くなるか。(種類が多くなるかーではない)

いかに仕事の改善ができるか。


と言う事ほど重要なことはないでしょう。

今、目の前でぼくらがやりたいちょっとした

イレギュラーな事は、そこから生まれる効果と

上記の効果を比べれば、アリと象みたいなもんです。


スグに結果はできませんが、

小さな事から一つ一つ標準化を

始めて行きたいと思います。


みんなにも協力をお願いすると思うので、

よろしくお願いします。