2015.01.19 Mon

ダイレクト出版

スピード

TO: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋



「来週決めればいいか・・・」


何かの意思決定をするとき、人は失敗を恐れます。

なので、失敗の確率ができるだけ減るようにと、

さまざまな"保険"をかけようとします。


たとえば、他の人に意見を聞いて「いいね」と言ってもらったり、

たとえば、過去に同じように成功している事例を探したり、

たとえば、上司にお伺いをたててみたり、、、


このような事をしている間に、

時間は刻一刻とたっていきます。


ちょっと前に、チームとミーティングをしてたときの事、

「もしかしたらビジネスモデルが変わるんじゃないか?」

というようなアイディアが出ました。


早速、それを実行しようという事になり、

一週間後、ミーティングをして


「結果はどうだった?」と聞くと、

「まだやってません」

「は?なんで?」

「来週クライアントが来るので直接確認しようと思って・・・」


確かに重要な変更だったので、難色を示されたら困るので

クライアントに直接会って確認するというのは、

決して悪くない行為だと思います...


が、しかし、、、


それによって約10日ほど意思決定、アクションが

遅れてしましました...


たかが10日じゃないか!?

キチンとクライアントに確認する方が正しいだろ!


と思うかもしれません。

しかし、やり方はいくらでもあります。


クライアントに確認するステップ(障害)が

必ず必要であるならば、その障害をクリアする事が大切なわけで、

その障害をいち早くクリアするにはどうすればいいか?

という"考え"を持たなければいけません。


「来週来るからその時に確認すればいいや...」

というのはとても常識的でフツーな対応ですが、

フツーにやってたら上手くはいきません。


ある調査では

成功する起業家とうまくいかない起業家を分ける

最大のポイントは、、、


「アイディアから行動への早さ」


だと言う結果が出ています。

つまり冒頭に言ったように何かアイディアが出たら、

スグに実行する人と、あれこれ保険をかけてから実行する人

(もちろん保険というのは心理的な意味です)

これが最大の違いだと言います。


  • アイディアの質でもなく、
  • スキルでもなく、
  • 頭の良さでもない、、、

(頭のいい人ほど失敗を恐れるので保険をかけたがりますね)


しかし成功に必要なのは「素早い失敗」であり、

小さく、素早く失敗をくり返すことです。

(テストマーケティングとも言います)


理由は計算してみれば簡単です。

たとえば、今回の事例では、アイディアから実行まで、

(厳密には意思決定まで)10日かかりました。


しかし、その意思決定、実行は

早い人なら即日でできます(1日)


とは言え、クライアントや上司に確認しないといけないじゃん。

と思うかもしれませんが、その場でクライアントに電話すればいい話だし、

電話で埒があかないというのであれば、

クライアントの元まで新幹線乗って行けばいい話です。


異常だと思うかもしれませんが、

それくらいのスピード感がとても大切になります。

カネは余計に使うかもしれませんが、

その代わりに「時間」スピード・結果を手に入れることができます。


たとえば即日で(1日)意思決定、行動できる人と、

10日かかる人(これは人でもチームでも一緒です)

ではどれくらい差がでるかというと、


1年間で

前者は365の決定、アイディア、新しい行動を試す事ができます。

後者は36の決定、アイディア、新しい行動しか試すことができません。

※簡単に意図を伝えるため休日とかは無視してます。


イメージしてみて欲しいんですが、

これは365のABテストの結果を持っているのと、

36のABテストの結果を持っているのの違いになります。


この差は圧倒的です。


たとえば1回のテストで、平均5%の改善が見込めたとすると、

36回のテストをしたチームは579%の改善

365回のテストをしたチームは、




なんと、、、



、、、、





、、、、




、、、、





、、、、





5,421,184,157%


計算してみて自分もビックリ

54億%の改善になります!(◎_◎;)


もちろん1日5%ずつ改善していく

なんて事は現実的ではありませんが、、、

ポイントは、、


たかが10日の違いじゃん・・・

と思ったとしても、それがたった1年続くだけで

こんなにも大きな差が生まれる...という事です。


だからこそ

スピード

が大切なわけです...




だからこそ、早く失敗して、早く改善して

をくり返さないといけないわけです。


これ、特にチームのリーダーになればなるほど、

この意識がとても大切です。


なぜならチームはリーダーのスピード以上には

早く動けないからです。リーダーが「後でもいいか」と思っていると

メンバーも同じように思うし、メンバーの方から早く早くと

せっつく事は(とても優秀なメンバーでない限り)なかなかありません。


なのでマネージャー、リーダーは

メンバーに「マジでぇ」「頭おかしいんちゃうか」

と思われるくらいスピード狂であるくらいでちょうど良いのです。

気が短いくらいでちょうどいいんです。


小さな失敗はいくらやっても良いけれど、

行動が遅いというのは許してはいけない行為です。


小さな失敗はその人の人間性を否定するものではなく、

実験結果です。実験はたくさんした方が良いものが作れます。

小さな失敗は、顧客からのフィードバックです。

フィードバックはたくさん受けた方が成長します。


なのでたくさん失敗して、

たくさんフィードバックを受けて、

素早く成長させましょう。


事業もあなたも。


ーおがわ