2012.02.02 Thu

ダイレクト出版

問題のとらえ方

To:みんなへ、


会社ではいろんな問題がおきる。

人生でもいろんな問題がおきる。


前回は、僕らは問題にフォーカスしがちで、

うまくいっている事を見落としがちだ、という話をした。

「ブライトスポット」の話だ。うまくいっている点を

伸ばしていかない限り、よくはならない。という話。


今日は、問題のとらえ方の話をしようと思う。


この問題のとらえ方を身につければ、きっと

あなた自身のストレスも減るだろうし、他人との衝突も減る。

そして、人間関係もよくなり、問題そのものの解決も

より高いレベルでできるようになる。


秘訣は何か?


それは問題のとらえ方のフレームである。

問題のとらえ方には簡単に分けて3つのフレームがある。


1つはWHO

1つはWHAT

1つはWHY


そして、この中で最も良くないのが「WHO」つまり

「誰が」という問題のとらえ方である。


誰が悪い。

誰の責任だ。

誰の○○が××だ。


このように問題を「誰」のフレームで考えいてると

大抵、ストレスがかかり、人間関係がこじれる。


結局のところ、「WHO」のフレームで問題をとらえるのは、

「誰が悪い。おれは正しい」の延長だからである。


自分が正しくて、相手が悪い。

相手の悪い問題の犠牲者は自分だ。


というような考えになる。


だから、「○○さんが、、、」という固有名詞が

でてきたら、自分が最も低いレベルで問題を考えている

と思って間違いない。危険信号だ。


例をあげると

「○○さんが同じミスばかりする」

これは愚痴にしかすぎない。


次のフレーム「WHAT」は「何」を意味する。


つまり、「何が問題だ」と考える。

この場合、問題は起きてる出来事そのものになる。


出来事そのものになるって事は、

いろんな人と考えが共通する。


そして、「WHY」は「何故?」


つまり、「何故それが起きるのか?」

「そもそも何故、それが問題なのか?」

というような考え。


3つのフレームの中で最も重要なのは「WHY何故」である。


例えを続けると、


「○○さんが同じミスばかりする。

 一体、何がおきているのか?

 何故、そんな事が起きるのか?」


そして、問題のとらえ方から"解決"のフレーム

「HOW」どうやって?とか「WHEN」いつ?

とかに移る。


「どうすれば、そんな事が起きなくて済むか?」

「いつそれをやるか?」


「○○さんが、、、」

というレベルから、かなり発展しているのに

気づくだろう。


人間は、感情の生き物である。

そして、その感情が最も発揮されるのも人間に対してである。


だから問題だというネガティブな事を考える時、

「だれが?」というフレームを使えば、対人間なので、

いやな感情が起きやすい。(ムカつく、やれやれ、etc)


しかし、「何が?」という出来事に対しては、

対人間よりは、感情はおきにくい。


「何故?」というのはもはや、対出来事とか対人間とか

よりも大きな視点で考えているので、イラついたり

変な感情がおきることはない。


そして、何故?を考える事によって、

相手の立場に立つこともできるし、

問題の原因に立ち返ることもできる。

さらには、根本的な解決を見出すこともできる。


それでも「誰」のフレームで問題を見るのは、

それがとっても簡単だからである。人は基本的には

楽をしたい。という傾向にある。(そして考える事は

いちばん重労働)


だって「誰」は眼に見える。

「何故?」は眼に見えない。

だから、一歩立ち止まって考えなければ、

「誰」しか見えない「何故?」は見えない。


「誰?」のフレームで問題を

捉えている人は、その「誰」がいなくなれば

その「誰」が変われば、問題は解決すると

基本的には思っているので、問題はずっと解決しない。


結局のところ、

「誰」が問題を起こうとどうでもいい。

問題は誰でも起こすし、毎日起きる。

問題が起きている事。それを解決することが重要だ。


次にあなたが

「こいつが、、」「あいつが、、」

とかいう言葉で問題を認識していたら、

要注意の危険信号だ。


一番問題なのは、あなたの思考回路そのものかもしれない。


-おがわ


PS:

ちなみにこういうフレームを使えば、

人に怒ったり腹を立てる事はめったになくなる。