2012.05.09 Wed

ダイレクト出版

これを知ると、社内のコミュニーケーションは良くなる

From:小川忠洋
To;ダイレクト出版のみんなへ


会社の中で、誰かを理解しようと思うとき、
重要なことがある。

それは、その人には、その人の立場と
その人の役割、その人の仕事の目的があると言うこと。
そして、その人の立場、役割、仕事の目的は
あなたのものとは、"違う"という事。
当たり前だと思うがこれが当たり前じゃない。

違う部門や違う役割の人同士が
衝突したり、理解できなかったりするのは、
結局のところは、自分を理解してもらおう
としていて相手を理解しようとしていない事が原因である。

そして、そういった立場や役割の違う相手を
理解するために重要な事は、

「大きく見れば同じ目的を持っている」

という事を共有することだ。
つまり、誰も会社を潰したいなんて思っていない、
誰も自分の会社を悪くしたいなんて思っていない、
誰もが全員が、会社を良くしたいと思っているし、
売上・利益の面でも、業務品質の面でも
商品クオリティの面でも、成長させ良くしたいと思っている。

つまり、全体では同じ方向に向いている。

ところが、これが部分になると違ってくる。
大きな目的を達成するために、
部分、部分が持つ役割は違う。

そして、部分は部分で最大限の努力をしようとする。

図で書くとわかりやすい。




組織ってのはこんな風に部分の集まりである。
そして、全体的には右上の方向に向かっている。

ところが、部分を見ると、
①の向いている方向と②の向いている方向は、
90度くらいの違いがある。

そうすると、①のがんばりと②のがんばりは、
なんかちょっとしたズレが出てくる。
①だけがんばっても全体の方向がおかしくなるし、
②だけがんばってもおかしくなる。

ここで、①と②は違う方向を向いているので
理解ができない。お互いが自分の価値観、役割などを
お互いに押し付けようとすると、衝突がおきる。

でも、全体で見ると一緒。

ポイントはここ。
全体で見たら一緒という事を理解していれば、
①も②も自分の役割だけじゃなく、相手の役割やら
相手の立場、そしてそれが全体に及ぼす影響
などを理解することができる。

近視眼的に、自分のまわりしか見えず、
全体が見えない人にはこれができない。

部分の最適化と
全体の最適化は違う。

部分のパフォーマンスを最大限良くすることが、
必ずしも全体のパフォーマンスの向上に繋がらない事もある。

ま、そんな話はまた別の機会にするとして、、、

われわれは皆、
共通の目的をもって共通の方向に向かっている。
しかし、それぞれの役割は違う。
仕事も違う。

ゴールキーパーが、ドリブルで相手方ゴールに
シュートを決めたら、、、その時はかっこいいかも知れんが
チームとしてはボロボロで決して強いチームにはならない。

共有の目的を持っている
と知るだけで、相手を理解する気持ちになれる。


ー小川忠洋